介護の送迎のときに気をつけるべきなのが、利用者の送迎車降ろし忘れ事故です。
施設に到着した後、全員降車したと勘違いして運転手が車から離れてしまうという事例があります。

これは利用者の生命に関わる場合もあるため、運転手は日頃からこのようなミスが起きないように気をつけましょう。
送迎車降ろし忘れ事故を防ぐためには、運転手が利用者が降車した後の確認を怠らないことです。
全員降車したと確認してから車を離れれば、トラブルになることはありません。
そして、確認するときには必ず後部座席に乗り込み、誰もいないことを確認するようにしましょう。

特に、後部座席に座る利用者には注意しなくてはなりません。
背が低い利用者の場合、振り向いても見えない可能性があります。
万が一、利用者が横になって居眠りしていた場合は、運転手がルームミラーで確認をしてもわからないということがあります。
中には、体調不良で座席に横になっているというケースもあるため、運転中も利用者の様子を気に留めておくことが重要です。
車内に乗り込んで確認するときには、単にドアを開けて見るだけではなく、必ず後部座席の周辺をチェックするようにしましょう。

そして、普段から利用者とは積極的にコミュニケーションを取るように心がけることが大事です。
乗降をするときには名前を呼ぶようにしましょう。
そうすることで一人ひとりの顔を覚えることができます。
なるべく車内でも会話をするようにすれば、利用者の異変に気付けるのはもちろん、全員が降車したこともわかります。